2006/05/13

エミール・ガレとドーム兄弟展

ガラス器に自然の中の花と虫夢の光景閉じ込めしガレWagaya5_012 Wagaya5_008_1

ロシア国立エルミタージュ美術館秘蔵の、アールヌーヴォー・ガラス・コレクションが、開かれていると知って早速足を運んだ。
無類の植物好きであったガレの作品には、草花・昆虫がモチーフとなっている。詩情溢れる繊細で華麗な美しさは、観るものの心を捉える。植物の好きな人必見だ。

 ロシアの女帝エカテリーナが、エルミタージュ(隠れ家)と名づけたその館には、今では270万点以上といわれる美術品が展示されているが、その中にガレ、Ch_b4_1ドーム兄弟といったナンシー派・アール・ヌーヴォー・ガラスの一大コレクションがあることは、ほとんど知られていなかったという。ロシア国外で観る事のできる貴重な機会かもしれない。

※エミール・ガレ(1846~1904)フランス東部ナンシー生まれ

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2006/05/07

金毘羅宮の藪椿

Satuki_029_1 Satuki_030_1 いにしえの琴平山の藪椿自然の姿永久に留めむ

金毘羅宮の書院で「椿の間」の障壁画の制作が進んでいる。7日まで制作風景が一般公開された。画家田窪さんは、宮境内Satuki_015_1に咲く藪椿の自然な姿を題材に選んだという。

表書院には、丸山応挙、奥書院には伊藤若冲の障壁画がある。この絵は表書院に隣接する3部屋約20メートルに渡って描かれる。3部屋を仕切る襖の両面にも描くそうだ、田窪さん「完成までには2Satuki_019~3年はかかる」と言っていた。完成後の華やかでそして力強い藪椿、楽しみだ。
Satuki_018
 ※田窪恭治(57歳)同宮文化顧問・美術家   

写真は、書院の入り口、書院へと続く廊下と庭。
琴平山には藪椿がまだ花Satuki_027を咲かせていた。鶯の声が時おり聞こえてきた。

Satuki_024 やわらかな緑の輝く季節、自然は、完璧すぎるほど美しいのだ。

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2006/04/21

江戸の誘惑

Haru3_054 香りたつ江戸の浮世でひと時をこころ遊ばせこころ豊かにKono_mh

神戸市立博物館にて開催中の(ボストン美術館所蔵・肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」)を観にいった。出品されている約80点の多くは、明治期に海を渡って、門外不出「幻のコレクション」だ。葛飾北斎・喜多川歌麿等の肉筆画が一世紀を経て里帰りした。
「江戸の四季」「浮世の華」「歌舞礼讃」「古典への憧れ」で構成されていた。繊細な絵師達の、色彩感覚、細やかな視線に圧倒される。江戸時代の粋な文化を堪能できた。かなり見ごたえのある展覧会だった。

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2006/04/13

文豪が愛した美の世界

Haru_190 瀬戸内に美術館あり美の世界作家の眼差し時空を超えてHaru_191

先日「川端康成・文豪が愛した美の世界」展を観にいった。会場は、「香川県立・東山魁夷せとうち美術館」国宝3点を含む珠玉のコレクションを香川県において初公開だそうだ。美術品のコレクターとしての川端康成がいた。美と文学との融合の世界があった。

ノーベル文学賞の賞状とメダルそして直筆の原稿、文豪の書斎が復元されていて、興味深かった。国宝・「凍雪篩雪図」浦上玉堂、「十便図」池大雅、「十宜図」与謝蕪村、等川端家が所有する160点が展示されていた。
 彼は戦後、本格的に美術品の収集を始め、原稿料を殆どつぎ込んだという。机上にあったといわれる「女の手」オーギュストロダン作、は、鋭い感性をもつ彼を精神的に支えたもののひとつである。
 「戦後の混乱した世相の中で古いものに新しい力を見出し、美によって己を支えた」と記してある。
かなり見ごたえのある展示品ばかりだった。
Haru_188 Haru_189 Haru_187
美術館の一回カフェからの眺めは、絶品、美しい瀬戸内海、瀬戸大橋が望める。春風にさざなみが立ち波がきらきら、輝いて美しかった。美術館の周辺は、桜が満開、そぞろ歩けば花びらが風に舞って、やさしく迎えてくれた。

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2006/02/15

月光 (Ⅱ)

img002かなる世界に生きた画家ありき月光に浮かぶかbotan-012なたの風景

 東山魁夷画伯、最晩年に描かれた「月光」

次のように記されている。
「夜の帳りと共に静寂が訪れる。どこからともなく射し込む月の光に誘われて精霊の踊りが始まりそうな澄んだ夜である」と。
心洗われる一枚でした。

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2005/10/09

ツバキの森

琴平町在住の美術家田窪恭治さんが金毘羅宮の新書院の襖(十四面)に椿の絵を制作中である。普段は非公開の新書院が九月末まで一般に開放され、その制作過程を間近で見ることが出来た。
新書院の部屋は、表書院、奥書院と廊下でつながり五十畳の広さがある。表書院には丸山応挙の「遊虎図」、奥書院には伊藤若冲の「花丸図」がある。10gatu
オイルパステルで描きだされた鮮やかで大胆な紅いツバキが緑に映え生き生きと見るものの心に迫る。自然の力は神秘的元気をくれる絵だ。 dokigawa_014
十月末完成予定、どんなツバキの森が出現するのか楽しみである。最終的には1~2年で部屋全体がツバキの間になるそうだ。dokigawa_013

表書院の廊下の横の庭→
鯉がゆうゆうと泳いでいた。琴平山の森からわたり来る風がここちよかった。

いにしえの庭に佇み渡りくる歴史の風のささやきを聞く みい
遥かなる自然の息吹自然の美過去から未来永久に伝えり みい

田窪恭治さんの画家になったきっかけは伊藤若冲であった。

私が画家になったのは、少年の頃の不思議な体験がきっかけだった。・・・・・
白日夢のような、その時の体験が忘れられなくて、いまだに私は、あっち側(闇)とこっち側(光)の境界をさまよっているような気がする。
その不思議な空間は、四国金毘羅さんの奥書院のある「百花の間」である。
秋の日の午後、ひんやりとした空気の中で、薄暗い部屋の壁に、じっと目を凝らすと、金砂子の背景から、紅い椿や、白い菊、梅や山百合、朝顔や鉄線、紫陽花や向日葵などなど、色鮮やかな自然の花が、暗い闇の中から湧き出して、私の目の前に次々とその姿を現す。
私は坐っていた六畳の畳の床からふわふわと浮き上がり、たくさんの花とともに、重力を失ったまま宇宙をさまよっているような錯覚をおぼえた。・・・・・・・
この部屋に花の絵を描いた画家は、
京都、高倉錦小路の青物問屋、桝谷の長男として1716年に生まれた伊藤若冲である。
「表現の現場」田窪恭治著・講談社現代新書より

現在彼は「琴平山再生計画」を実施中である。

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2005/06/11

追悼・・・

前衛短歌の旗手、塚本邦雄さんが亡くなった。18day_010

馬を洗はば馬のたましひ冱(さ)ゆるまで人戀(ひとこ)はば人あやむるこころ    塚本邦雄

究極の愛とは、こいうものなのか・・と思う。すごい歌だ。
84歳まだまだ活躍してほしかった。ご冥福をお祈りいたします。

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2005/04/16

金毘羅宮でマティス展

大原美術館(岡山県・倉敷市)との文化交流展の二回目、「とっておきのマティス展」が4月14日から5月25日まで金毘羅宮金毘羅庶民信仰資料収蔵庫で開かれている。konpira_007 フォービスムの巨匠アンリ・マティスは1869年フランス生まれ、今回の作品は、パリで成功した後に移り住んだ南フランス・ニースで製作されたもの、リトグラフの挿絵本「ロンサールの愛の詩集」切り絵本「JAZZ」や油絵、デッサン等、約60点を観る事ができる。貴重な名作の公開、美術ファンは、必見だ。 inu_001 お宮でマティスというのも、なんだか面白い。

華やかにこんぴらさんの参道は花の香りとマティス一色  みい

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2005/04/12

東山魁夷せとうち美術館オープン!

日本画家東山魁夷のせとうち美術館「開館記念展」に行った。~風景画家としての旅立ち~と題した今回の記念展、風光明媚な瀬戸内の景色の中にその美術館はある。作品の数々に触れ改めて、日本の自然の美しさを再認識させられた。季節の移ろいの中で、心に感じたままの生き生きとした風景、生命感溢れるkaii_003風景がそこにあった。日本画っていいなあと、思った。kaii_001

魁夷ゆかりの地である香川県坂出市に建設された。kaii_002 一階のカフェからは、瀬戸大橋が一望できる。 生憎の曇り空、雨が落ちてきたけれど、もやがかかったみたいで、風情のある景色が見られた。

画集「白馬幻想」~心の風景~を買った。魁夷画伯の文章の一節を紹介したい、-白い馬は何処から来たのか?-描く事自体が祈りであると考えている私にとって、それは、私の切実なる心の祈りとでも言えようか。しかし、ここから先は、私自身にkaii_009問うよりは、見る人の心にまかせたほうがよいと思う.ー・・・とある。

白い馬画家のここkaii_008ろか画家自kaii_010身移ろう季節今も旅する  みい 

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2005/04/01

金毘羅歌舞伎「お練り行列」だ

kabuki_005kabuki_006kabuki_003kabuki_002四国路に春の訪れ江戸風情人は酔いしれ金毘羅歌舞伎  みい

第21回金毘羅歌舞伎大芝居が明日4月2日から17日まで、計32公演の予定。今日1日は、成功祈願祭と恒例の「お練り」が行われた。隣町に住んでいながら、お練り行列を見たのは今回が初めてだった。天候に恵まれすごい人出であった。が間近で中村吉衛門、市川染五郎さん等を見ることが出来るなんて、こんな田舎で・・・・とファンの多くは感激していた。

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2004/11/27

一枚の絵

kaiga_002.jpg
なんとなく心ひかれて軽やかな一枚の絵に和む日常
                        みい

Ryoji Suzuki 「徒歩にて」油絵 32才 版画家 千葉県生まれ現在四国・徳島県在住
なんとなくふらりと入った画廊で、出会った一枚の絵、なんか面白い感じの絵だなあと、眺めていた。いろいろ観て廻って、又この絵の前にいた私。買う気はなかったので、そのまま画廊を後に・・・・でもなんかむしょうに、あの絵を自宅にかけたい!と思ったのだ。というわけで、今この部屋に在る。
絵というものは、不思議な力があるみたいだ。この絵は細い手足に、いろんな表情に見える魅力的?な顔をして、軽やかに歩く女の子(だと思う)の姿がある。朝起きてこの絵を眺めていると、歩きだしたくなる、日常のわずらわしいこと、もうどうでもいいや・・・という気になる。そういう絵なのだ。

芸術の秋、一枚の絵に、幸せもらった。満足!

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2004/10/29

金毘羅宮・奥書院特別公開!

zyakutyuu_004.jpg
以前このブログで紹介した伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の「花丸図」を見た。1764年金毘羅宮は若冲に奥書院四つの間の障壁画製作を依頼、唯一現存しているのがこの「花丸図」。
125年ぶりの一般公開とあってたくさんの人が訪れていた。間近に見るその絵は、葉っぱ、茎に虫食いの穴が描かれ、枯れかかった部分の茶色、まで見ることができた。若冲特有の鮮やかな色彩・・・・一見の価値あり!

「若冲は一生、肉食妻帯をしなかった。若冲があるとき、雀が売られているのを見て、焼き鳥にされるのに耐えられず、すべて買って帰り、家の庭で放した」若冲が幼子のような精神を持ち続けていたことを示す逸話である。(狩野博幸)

「平成の大遷座祭」

花丸図125年時を超え平成の世に鮮やかに咲く
                    みい

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2004/08/05

驚きの絵師!!

伊藤若冲 没後200年現代人が魅せられる秘密は? 誰がみてもスゴイと思わせる力がある。固定観念にしばられない自由な世界、平和な世の中、それが現代人の心を捉えるのではないか。

六本木ヒルズの森美術館への通路では若冲の鳥獣画がが観られる。
宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」のビデオクリップにも若冲のモザイク画が、夫の紀里谷氏によって映像として登場している。
井上陽水「この世の定め」CDジャケットにも若冲の鶏の絵がある。
その他CMでも登場「聞茶」キリンビバレッジ。
 
今秋、9月17日~12月12日まで金毘羅宮奥書院特別公開、125年ぶりの歴史的なものだ。今まで非公開だったため実際に目にすることがなかった。この書院の上段の間に障壁画「花丸図」がある。この貴重な機会逃さず若冲を体感してみたいと思っている。今からワクワク~

興味のある方は
    「金毘羅宮のすべて・奥書院特別公開」
    金毘羅宮・香川県仲多度郡琴平町892-1 
          ℡0877-75-2121

くわしくは、和楽9月号 「伊藤若冲という衝撃」 特集で紹介している。

いにしえのひとりの絵師のメッセージ時代を超えて平和を祈る
                            みい

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