« ~マグ姉さんのお花見~ | トップページ | ~フクシマの動物たち・・・~ »

2011/04/21

~てんとろり~笹井宏之・歌集

透明なガラスのように風のように言葉を紡いで星になった君

P1070004

笹井宏之 歌集 てんとろり

歌人・笹井宏之は2009年1月24日、26歳の若さで突然、この世を去った。
辛い療養生活を送りながら、最期まで言葉を紡いできた人でした。

遺された歌は、26年間の生きた証、いつまでも人の心に残ることでしょう。
溢れだす言葉は、とても繊細でやさしくてどこか切ない、そして儚いのです。
「短歌は短い詩、あっけらかんと作っています」と彼は言った。

P1070026

わたしの好きな歌を数首紹介です。

 空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆる人のこころをゆるす

 冬空のたったひとりの理解者として雨傘をたたむ老人

 ゆうだちのたびにゆたかになってゆく若葉のしたの花びら地蔵

 ひとすくいワイングラスに海をいれ夕陽のあたるテーブルへおく

  軍手から栗をこぼしてほろほろとあなたに会いにゆく星月夜

 ひろゆき、と平仮名めきて呼ぶときの祖母の瞳のいつくしき黒

 葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある

 花冷えの竜門峡を渡りゆくたったひとつの風であるわれ

 さようならが機能しなくなりました あなたが雪であったばかりに

P1070006

笹井宏之さんのブログ「些細」は、今もお父様によって継承されています。

P1070011

風。 そしてあなたがねむる数万の夜へわたしはシーツをかける

        笹井宏之

彼は、今、光になり、風になり、星になり、人を自然を見守っているのでしょうか。

 

« ~マグ姉さんのお花見~ | トップページ | ~フクシマの動物たち・・・~ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

>透明なガラスのように風のように言葉を紡いで星になった君

みいさん、短歌うまいね^^
このうまさには、たくさんのお師匠がいたんだね。

ボクは、ちくと、
おじさんぽくっ・なってしまうのですが、

笹井宏之 歌集 てんとろり

>ゆうだちのたびにゆたかになってゆく若葉のしたの花びら地蔵

がいいですね。
ここに、追悼の意を表します。

---

そして、これは別件ですw

一番上の写真、本の左側のルナ姫の顔が
はっきり認識できなくて、

じつは、ルナ姫は逆立ちしていて、
変わってるけど、みいさんらしい構図だな!”

・と感心した次第です。

◎◎視線w

「ルナは逆立ちしている!」
「ルナの頭は白(?)である。」
「ルナの上、本に近い所が鼻である。」

・完全にそう見えました^^。

「えっ、かわった写真っ☆」
なんて思いました。

鼻の部分が素直に耳に見えれば、
まったく、普通の写真なんですがね。


 ルナ姫が ふとんの上で てんとろり

       海ton


[てんとろり]とは、
意味の束縛を脱して言葉の連接によるポエジーをめざす。
ことなのかなぁ。
(個人的には、ぽえくに通ず、だね)

海tonさん
 こんばんは~
わたしの歌をお誉めいただいて、うれしいです!

>ゆうだちのたびにゆたかになってゆく若葉のしたの花びら地蔵

  あ・いいですね~ 花びら地蔵なんて表現が好きです。

ルナ姫が逆立ちって、面白いなあ~
耳の部分が鼻に見えたのですね

>ルナ姫が ふとんの上で てんとろり

       海ton

ルナ姫は 逆立ちしても てんとろり
       未ゐ

彼の短歌は、詩ですね。そしてその根底には音楽がある。
海tonさんに通じると思いますよ。


短歌のことはよく分りませんが、笹井宏之の詩は素直と言いますか、
透明感と言いますか・・・なるほどと納得がゆきます。
こうゆう詩は現代短歌と言うのでしょうか。

山の風さん
 こんばんは~
わたしも自己流で言葉を連ねているだけですが
宏之さんは、楽曲も遺しているようです。彼の短歌の原点は音楽、とお父様がおっしゃっています。
想いを音に乗せ言葉を紡ぎだしているのでしょう。
やわらかく心に届きますね。
現代短歌と言われています。

心に沁みる歌のご紹介ありがとう。私も短歌のことは全然詳しくなくって、好きだなとかステキだなとか思うだけなのですが・・・つっかい棒の歌が一番心に残りました。彼は療養中だったからこそ、この歌を歌えたのでしょうか・・・空と陸を使って表現するなんてスゴイ!大きな世界を見ているように思います。(すみません、なんか単純な感想で・・

ワインの歌も好きです。小さなワイングラスだけど大きな海がバックに見えるようです。

お父様が受け継いでいらっしゃるブログも拝見しました。笹井宏之さんのことを想う気持ちにあふれていて涙が出ました。でもこうやってたくさんの人に生きていた証である歌を心に留めていてもらえるってことは、本当にすばらしいことだと思います。生きていたときも彼のことを想い、亡くなってしまっても彼のことを想う。その気持ちはまったく同じですよね。心の中に生きているってよく言うけど、その通りだと思います

まろぷうさん
 宏之さんの歌は、やさしいいです。癒しの音楽のように心に届きますよね。
気に入ってくださってありがとうございます!
>空と陸のつっかい棒を蹴飛ばして・・・・
この歌もいいですね~
 辛い闘病生活だったのでしょうね・・・あっけらかんと詩を書いているなんて言ってましたが。
ワインの歌は、きれいだけれど彼の「透明な哀しみ」が伝わってきます。

この本は彼の死後に出された本だけれど、たくさんの人に読まれて記憶の中に残ってゆくのですね。

みいさん、はじめまして。笹井宏之の父です。

すてきなブログにやさしく宏之のことをご紹介いただき、ありがとうございました。
また、宏之の歌がみなさまのこころに、やさしく響いてくれていることがうれしいです。

事後報告になりましたが、今日の『些細』に紹介させていただきました。

これからもよろしくお付き合いいただければ、と思っています。

そうそう、我家の一番年上のねこさん(白)は「みーたん」です。
ともども、よろしくお願いします。

筒井孝司様
 はじめまして! わたしのブログにお越しいただいてうれしいです^^。
宏之さんの歌は、どれも心に響きました。本屋で偶然手にとって即買ってしまいました。
何度も読み返しています。

「些細」はいつも拝見しております。わたしの拙いブログ紹介していただいてありがとうございます! こちらこそよろしくお願いします^^。

ネコちゃん「みーたん」というのですね。なんだかうれしいです。
みーたん、よろしくにゃん!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ~てんとろり~笹井宏之・歌集:

« ~マグ姉さんのお花見~ | トップページ | ~フクシマの動物たち・・・~ »

フォト

最近のトラックバック

カテゴリー

  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ
  • パソコン・インターネット
  • ペット
  • 三十一文字
  • 動物
  • 心と体
  • 文化・芸術
  • 旅の想い出
  • 旅行・地域
  • 日々の想い
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 短歌
  • 童話
  • 自然
  • 自然・動物
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

出会った人たち

無料ブログはココログ