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2010/08/01

~幻の花~ブルーポピー

幻の花に出会った画家のよう美にひれ伏すは未知の感動

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(幻の花・ブルーポピー   2001)

 八十一歳の時、青い罌栗(けし)、ブルーポピーを求めてヒマラヤへ旅をしました。
岩場で足を踏み外しそうになったり、ボンベで酸素吸入したりしながら、やっと探し当てた瞬間を忘れません。標高四千五百メートルのガレ場の岩陰で出会った、全身を鋭いとげで武装した草丈二十センチほどのブルーポピーの青い花。生き物の存在を拒絶されたような厳しい環境の中で咲くこの花は、氷河期の生物か宇宙からの使者のように思え、易々と描く気にはなれませんでした。(・・・堀文子・・・)

    堀文子の言葉  ひとりで生きる 求龍堂

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人生の大先輩である日本画家堀文子の言葉の数々を収録したもの。
凛として厳しく、勇気をもらえる言葉たちです。一部を紹介です。

 肩書きを求めず、ただ一度の一生を美にひれ伏す、何者でもない者として送ることを志してきた。

 反省なんかしないで、自分のことを「バカッ!」って叱るのが一番。
バカでいたくなければ、自分で何とかするでしょう。

 泥水をかきまわし、その混沌のなかから顔を出すようにしていつも私の絵は生まれてきた。人は必ずその絵の意図や説明を聞きたがるが、「こうなってしまった」と答えるしかない。私の作品には主張や意図もない。

 自力で生き抜いてきた名もなき雑草たちの姿には、無駄な飾りがない。生きる為の最小限の道具だてが、侵し難い気迫となって私の心をうつのだ。

P1050088

(空飛ぶ妖怪(ナスカ) 2009 )

  九十の齢を迎えた今、逆らうことを忘れ、成り行きのままに生きる安らぎの時が、いつの間にかきたようだ。

私は、堀さんのように、ひとりでは生きられないけれど、自然に対する未知の感動がある限り優しくなれる、強くなれる気がする。歳を重ねることは、未知の感動に出会うことかもしれない。
「青い鳥は自分の中にいる。息の絶えるまで感動していたい。一生は一回しかないんですよ」
堀文子さんの言葉が、響きます。

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(左・青い鳥を運ぶブルカのマドンナ 2002)
(右・アフガンの王女 2003)

 絵は通訳なしに時空を超えて人の感性と交信することができ、その働きは自由この上ない

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コメント

私も 堀 文子の大フアンです。

sakuraさん
 やはり大ファンだったのですね
細密で静謐な日本画に惹かれますね。
「息の絶えるまで感動していたい」なんてすごいですね。

堀文子さんのファンです。

先生の生き方も好きですよ。

momomsatoさん
 こんばんは!

コメントありがとうございます。
堀さんの生き方、かっこいいです。
でもわたしには真似はできないけれど・・
憧れです^^。

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