動物に注ぐ眼差し優しかりシートンに出会った秋のひととき
シートン動物記「愛犬ビンゴ」アーネスト・T・シートン著・藤原英司訳 集英社文庫
収録作品 愛犬ビンゴ
銀ギツネの伝説
ウェイ・アッチャ ー キルダー川のアライグマ
「愛犬ビンゴ」はシートンが22歳から28歳にかけて実際に飼っていた犬の話です。
忙しくしていたシートンは、毎日ビンゴと一緒に居たわけではないが、犬は最初に生活し愛情を受けた人に対して、生涯忠誠を尽くすという特性がある。そして両者には目に見えない特別のつながりが生まれ、それは生涯続くという。
すべての犬がそうではないかもしれないが。
ある日シートンが自分で仕掛けた罠に両手両足を挟まれ動けなくなり、周りにはコヨーテの群れが・・・死を覚悟した。
その時ビンゴは遠く離れた家に居た。
それなのに、ビンゴは急に鼻を高く上げ悲しそうな叫び声を上げて家から飛び出して行ったそうだ(シートンの兄の話によると)
ビンゴはシートンを助けに駆け付けたのだった。
テレパシーなのか、それは解っていないが、こういうことは人と人の場合でも起こることがあるようだ。
時は流れ、ビンゴが瀕死の状態でたどり着いたのは、シートンが居るはずだった小屋の入口。ビンゴが子供時代を過ごした小屋だった。
老犬ビンゴが最期に助けを求めたのは、シートンだったのです。
「銀ギツネの伝説」
挿絵もシートンによるものです。
この物語は、野生のキツネの一家の生活が描かれている。
素晴らしい毛皮をまとった銀ギツネドミノ、その知恵と勇気に圧倒される。
読み出したら止まりません。
「ウェイ・アッチャ ー キルダー川のアライグマ」
この物語は、シートンが56歳の時に出版した「野生動物の生き方」という本の中に収められている。
やんちゃでかわいくて好奇心旺盛なアライグマの冒険が生き生きと描かれている。
動物好きの人なら読んだことがあるでしょう。
又、読み返してみるのも楽しいものです。
ルナにも、念力、テレパシーあるかな。
「・・・・・・
」
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