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捨て猫のつぶらな瞳澄んだ目に心の奥を覗かれている
先日縁あって我が家にきた子猫(捨て猫)ちゃん。
拾われて4日目なのに、もうすっかり我が家の一員になった。
今日は、動物病院へ連れて行った。
一応、健康診断を受け、ワクチン接種、回虫駆除のお薬を飲ませてもらった。
健康体で異常なしということで一安心。
三週間後に回虫駆除出来ているか再度検査に連れて来るようにとのこと。
先生に「模様も奇麗、顔も可愛いね。いいネコちゃんだ」と言われた。
生後三か月くらいで、男の子と判明。
避妊手術は6か月くらいですればいいらしい。
25日に我が家へ来たので、誕生日は、2009年7月25日としよう。
名前は、茶トラなので、トラちゃん(単純?安易?)で決まり。
もう、すっかり我が家の住人、こんなことして遊んでいる。
オモチャお気に入りだね。
元気いっぱい、好奇心いっぱい、家中を探検している。
ハイタッチ!
「これから、ニャンとかよろしくお願いします。」
「ハ、ハイ こちらこそ」
もう、手放せないなあ~
ワンコ2頭との共存、これから大変だ。
秋深し本を開けば異界へと迷い込む吾ひとり旅する
「みどりの石と猫」高橋順子著・文芸春秋
装画 瓜南直子(かなん・なおこ・日本画家)
詩人である高橋順子さんのファンタジー、10編が収録されている。
静かなファンタジーの世界へと、秋の夜長に迷い込む。
不思議な世界へと、一人旅をしてみるのもいいかもしれない。
「花の巡礼」 高橋順子・小学館
現代詩人である高橋順子さんの目から見た花たち、今昔の詩人、歌人、俳人、作家の言葉を引用、織り交ぜ、自らの記憶を辿って綴る花随筆である。
池田邦彦のモノクロームの花の写真が妖しくも美しい魅力を持って迫る。色を排除した花たちはこんなにも美しいのかと。
花の魔性に惹かれ、花の性(さが)を訪ねる旅である。
高橋順子は、私小説作家の車谷長吉夫人でもある。
2008年に夫妻は四国八十八か所を歩き遍路で回っている。
「四国八十八か所感情巡礼」車谷長吉著
これも読んでみたくなった。
錦秋の野山に惹かれ来てみれば山が微笑むやさしい気配
先日、紅葉を見たくて山に行ってみた。
空気が澄んでひんやり感が心地よく、山の木々の色がやさしい色をしていた。
これから、徐々に山は色を増し「山装う」季節になるのでしょう。
この日は「山微笑む」った感じの彩り、やわらかい色が好き。
山道を下って来た年配の女の人三人と遭遇「こんにちは」と言葉を交わす。
やはりルナは人気者「かわいい~」「きれいな犬やね~」なんて言われて。
「ルナ照れますワン!」
川の水は冷たい。
それでもルナは水遊びしそうな気配「ダメ!だめ!」
お地蔵様が、ルナを静かに見守る。
今は立派なトンネルが出来て車であっという間に山の向こう側(徳島県)へと行ける。
昔は、この山道を歩いて山越えをしたらしい。
しばし、昔の暮らしを想ってみたわたし。
こんな所を探検するのが大好きなルナでした。
狩猟犬の本能が目覚めるとき。
君は昔にタイムスリップしても、ちゃんと生きていける?
秋の夜小さないのち抱きしめる捨てられたネコ震える体
25日の夜のこと、突然、まんまるお目目の子猫が我が家にやってきた。
ゴルフ練習場の自販機の下で、お腹をすかせて、ミャアミャア鳴いていた子猫一匹。
首輪もないし捨て猫のようだ。その夜は冷たい雨が降り出した。
鳴きながら震えている子猫を、夫は我が家に連れて帰った。
きれいに体を拭いて、お水とドッグフード(我が家にはワンコが二匹)を少し与えると美味しそうに食べてピチャピチャ水をのんだ。
さて、どうしたものか?ルナはワンワン威嚇するばかりだ。
誰か育てて飼ってくれる人を探さなくては。
こんなにかわいい~
momo(亡きビーグル犬)の小さいときの首輪をつけた。鈴がちょっと重たそうだけど、似会ってる。
人懐っこいネコちゃんだ。すっかりわたしに懐いて手を出すとこんな感じでお顔をスリスリしてくれる。
「ココニオイテよ」って言ってるみたい。
ルナとマグが問題、仲良くなってくれるか?それが問題だ。
里親さんが見つからなかったら、我が家の住人になるしかないねえ。
今は、「トラちゃん」と呼ばれて、我が家に居る。
こんなかわいいトラちゃん、誰が置き去りにしたのだろう・・・・。
人恋し秋のゆうぐれひそやかに揺れる草花こころ留めむ
散歩道には、可憐な草花が揺れている。
道端にひっそりと・・・誰に見られなくても。
色鮮やかな花は、もちろんきれいだけれど、いつからか(たぶん歳のせい・・)道端に咲く名前も知らない花に心を止めるようになった。
星が散らばっているようできれい。
踏まれても、踏まれても元気。
小さな命が飛び跳ねていた。
虫取りをして遊んだあの日は、はるか遠くの思い出の中。
散歩途中、ジャックラッセルテリアを連れた人に出会った。
滅多にジャックに出会うことはないので、しばらく飼い主さんとお話。
まだ六か月のかわいくて人懐っこいサクラちゃん、遊んで欲しくてたまらない。
なのにルナはガウガウ。
ダメなルナでした。
サクラちゃん、又会えるといいね。
秋色の山道行けばころりんとどんぐり坊やがころころころり
秋も深まるころ、森林公園の遊歩道の風景も、落ち着いた秋色に変化してゆく。
枯れ葉を踏み踏み歩いて行くと、どんぐりがころころ転がっていた。
子供のころ、誰でも夢中になって拾っていたどんぐり。
駒にして回して遊んだものだ。
可愛い帽子をちょこんと被って、愛嬌のある小さな木の実、どんぐり。
いろんな形があってよく見ると面白い。
どんぐりという名前がぴったり、かわいい、誰が名付けたのか?
※どんぐりはブナ科のナラやカシワなどの木の実の総称。
きのこが、ひっそりと身を隠すようにして生えていた。
ルナはボールをしっかり銜えて離さない。
どんぐりには興味ないのね。
フクロウさんへのお土産だよ。
びっくりした目をしています。
森を思い出しているのかな。
人生は不可解なもの愛って何どうしようもない弱さを内に
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ」
監督 根岸吉太郎(モントリオール世界映画祭最優秀監督賞受賞)
脚本 田中陽造
原作 太宰治「ヴィヨンの妻」新潮文庫
キャスト 松たか子・浅野忠信・室井滋・伊武雅刀・広末涼子・妻夫木聡・堤真一
最初のシーン、幼い男の子が、卒塔婆の輪を回すところから始まる。
そのお寺の裏は小高い墓地になつてゐて、山吹かなにかの生垣に沿うてたくさんの卒塔婆が林のやうに立つてゐた。卒塔婆には、満月ほどの大きさで車のやうな黒い鐡の輪のついてゐるのがあつて、その輪をからから廻して、やがて、そのまま止つてじつと動かないならその廻した人は極楽へ行き、一旦とまりさうになつてから、又からんと逆に廻れば地獄へ落ちる、とたけは言つた。(『思ひ出』太宰治)
男の子は、輪を回す、二度ともからんと逆に回って止まるのだった。男の子は太宰自身?。
浅野忠信演じる作家大谷は、太宰自身なのだと思う。
破滅的で、猜疑心が強くて、大酒飲み、いつも死にたい死にたいと言うダメダメ男。そして、タンポポのように明るくて美人、ダメ男を支え続ける妻、佐知に松たか子。
大谷の愛人、心中事件を起こす(実際に太宰が心中した相手、山崎富江に似ている?)女を広末涼子が演じている。広末が大人の女?の魅力を見せている。
映画では、二人とも助かるのだが。
ラストの名セリフ佐知の言葉が、耳に、こころに残る。
夫婦愛を描いたものだというけれど、愛はそんなに美しいもの?。
なんだかこの作家大谷のどうしようもない弱さにいらだつ。誰もが心の奥に持っているだろう弱さなんだけれど。
太宰治生誕100周年、映画ならでの見どころいっぱい、観ておきたい作品ではある。
ふくろうに河原の石が変身だ秋のひと夜のゆめのまたゆめ
先日行った吉野川で、拾って来た石ころたち、いろんな形と色が面白くて楽しくて。
ゆめフクロウの顔を描いてみたら、案外かわいい(自画自賛)
上の写真は、「親子フクロウ」
長い夜、いつの間にかわたしもフクロウに変身。
「ほーほー」
夜の帳のその奥から「ほーほー」
フクロウの声が聞こえくる。
ほら、あなたの耳にも届いたでしょう
我が家のルナも爆睡中。
「ほーほー」
フクロウの子守歌。
秋深し金木犀の香りしてあの日のわんこあの日の風景
秋も深まる頃、我が家の金木犀の花も満開になる。
朝、庭に出ると、何とも言えない香りが漂ってくる。
朝の空気を金木犀の香りが包んでしまう。
その香りは強烈だ。
アップで見るとこんなにかわいい花なのです。
蝉の抜け殻が、花の香りを嗅ぐように、しっかりとしがみついている。(三枚目の写真の左上)
過ぎ去った夏を想う。
我が家の庭には、金木犀と銀木犀の木が並んでいる。
昔からそこにある木。何年我が家の歴史を見続けているのだろう。
毎年、毎年、きれいな花をつけて、いい香りを放つ。
そして、花がこぼれ散る頃には、樹下は、金木犀の花びらのじゅうたんを敷き詰めたようになる。
そして、思い出す・・・。
momo(ビーグル)のこと。
この花びらのじゅうたんの上を歩いていたmomoの姿を・・・。
虹の橋を渡った、momoの姿は、季節の移り変わりの、その風景と共に鮮やかに蘇る。
ルナ、いい香りするでしょ。
マグ、いい香りが・・・
大あくびしているの?
秋深し長い夜には謎めいたインドの旅へその深淵へ
「インド夜想曲」アントニオ・タブッキ著 須賀敦子訳 白水ブックス
これは、ミステリアスなインド旅行記である。ミステリーでもある。
主人公のぼくは、失踪した友人を探して、インド各地に旅をする。
12章からなる、12のエピソードが主人公ぼくの旅を繋げてゆく。
インドの深層にふれる、内面の旅行記である。
アントニオ・タブッキは、イタリア文学の鬼才である。
私は知らなかったが、須賀敦子さんの翻訳、これは読まなくては、と買ったもの。
須賀さんの巧みな文章、情景描写により、不思議な世界に引き込まれていった。
「この本は、不眠症の物語であり、旅の物語である。不眠症はこれを書いた人間のものであり、旅はこれを旅した人間のものである」という冒頭の作者の言葉が、最終章で解る気がした。
もう一度、読み返してみよう。
インドという幻惑と瞑想に満ちた世界へ旅をする。
わんこに不眠症はいない。
夢は見るのかな?
秋の陽にきらめく石は清流に磨かれ丸くころころころん
ここ、吉野川の河原は、石ころごろごろ、きれいな石がいっぱいあるのです。
五色の石と言われる。
石ころをじいっと眺めている、こんな歌がある。
しののめの下界に降りてゆくりなく石の笑いを耳にはさみぬ
手のひらをかるく握ってこつこつと石の心をたしかめにけり
さらさらと川は流れて石のみがじっと止まっておりにけるかも
ころがっている石ころのたぐいにて方代は今日道ばたにあり
山崎方代(やまざきほうだい)
動かない石ころに、自分を投影して詠んだ方代さん、おかしくて切ない。
いろんな形をした大小様々な石。
小さなお気に入りの石を探して、少しだけ持って帰りました。
梟の絵でも描こうかな。
芸術の秋、石ころのアートもいいかも。
うまく出来たら、公開しよう乞うご期待
ルナは、この夏、子供たちが作ったらしい、露天風呂?に入浴中
ルナに丁度いい大きさ、広さだ。
「どう、気に入った?お湯加減は如何?」
「水風呂だワン!」
清流は秋空映し煌めいて永久に変わらぬ風景であれ
吉野川(徳島県)の上の空、白い雲と、どこまでも続く青い空がある。
秋特有の空気感が、五感を心地よく刺激する。
寝っ転がって、いつまでも眺めていたい風景。
何も何も考えずに、ただひたすら・・・・。
ここは、ルナとうさんが、鮎釣りに来る場所からずっと、下流になる。
浅瀬が続いているので、ルナの遊び場所には最適。
早速、水に入って行くルナ。寒くはないの?
水は冷たくなってきてるはずなのに、玩具を投げろと、何度も催促する。
浅瀬だから、いいけど・・・・。
それにしても、元気。
石ころごろごろの河原で甲羅干し、さすがのルナもブルブルしていた。
秋の陽射しが心地いいね。
のどかな風景、さわやかな空、何度も来たい場所である。
台風一過河原は清と静もりて白鷺一羽鈍色の中
台風が日本列島を縦断して過ぎた。
被害に遭われた地域にお住まいの皆さま、お見舞い申し上げます。
昨夕のこと、ルナの散歩にと、河原へと降りて見た。
見上げると、雲が低く垂れ鼠色の空は重たげな様子。
いつもは、石ころごろごろの川も、水がたっぷり。
淋しげな景色の中に、真白い鷺が一羽、静かに佇む。
久し振りに広い河原に来て、ルナは大喜びで駆けまわって遊ぶ。
今日は水遊びはしないのね。
さすがのルナも寒いのは、嫌みたい。
白鷺さんも、青鷺さんと一緒に飛んで行った。
もう、ねぐらに帰るのかな。
曇り空から雨が少し落ちてきた。
急いで帰ろう。
ルナもねぐらに・・・。
突然に秋の空へと旅立った犬の残したぬくもりがある
日本一、有名な大型犬「富士丸」が、10月1日の夜、突然に、ほんとに突然に亡くなりました。
ブログ「富士丸な日々」で知りました。
富士丸は2月22日生まれのミックス犬、誕生日がわたしと同じということもあり、いつも楽しく拝見させていただいておりました。
軽妙な文章と富士丸くんの画像と、見る度に元気になるブログでした。
本当に残念です。7歳は早すぎます。
飼い主さんのお気持ちを思うと心が痛いです・・・。富士丸君の為に山にお家を建てる計画が進行中だったのです。
富士丸くん安らかに。
穴澤さん、ありがとう。
秋の夜はゆめふくろうの住む森に夢の世界にしばし遊べや
暑くもなく、寒くもなく、静かな静かな、秋の夜の出来事。
いつの間にか、眠ってしまったルナ。
なんだかいい匂いが漂ってきて、そっと目を開けると、びっくり、ルナは「ふわり~」木の葉に乗って夜空を舞っていたのです。
ふわり、舞い降りたルナの目にした光景、そこはゆめふくろうの森でした。
いろんな色のキノコがいっぱい、カラフルでまるでお花畑、いやキノコ畑。
いい匂いの正体はキノコでした。
かわいい悪戯妖精がちょこんとキノコの上に舞い降りた。
ゆめふくろうの森も、秋色に染まって、月の光に照らされて、それはそれは夢のようにきれいなのでした。
カラフルな色のキノコたちが、やさしい歌を歌ってくれました。ルナは又、いつの間にか眠ってしまったようです。やさしい歌声を聴きながら・・・。
悪戯な妖精の、嬉しい悪戯なのでした。
「ホーホー・・・・・」
ルナは、ふくろうの声を聞いた気がして、そっと目ざめるのでした。
ここはルナのおうち、傍らには、かあさん、とうさんがいて。
いつもと、変わらぬ朝でした。
秋空に吾も溶けゆく空の色空の高みに透明な魂
秋の空は、高くて澄んでどこまでも青い。
こんなにきれいな空を眺めて、あんなことこんなこと、しばし忘れましょ。
先日、京都までロングドライブした時の、空の写真のUP。
ドライブと言っても、義母、義妹の眠っているお寺にお参りに行った時に撮影したもの。
日帰りのドライブ、この日は天候に恵まれ。秋空がとてもきれい。
明石大橋と空、いつまでも見ていたい。
素晴らしいロケーション。
大鳴門橋から見た空。
平日だったので、高速もスイスイ走れて快適。
スピード出し過ぎ?気をつけて。
海と空と雲と・・・。
あ、もちろんルナも連れて行きました。
ルナにとっては、初めての長旅。
疲れを知らないルナも、一人(一匹で)待たされたのが、イヤだったみたい。
今度は、ルナの遊べるところに行きたいね。
お彼岸には、少し遅れたけれど、義妹、義母に手を合わせて、近況報告が出来た。
あの青い空のどこかで、私たちを、見守っていてくください。
蒸し暑い京都だったが、境内は静かで空気がひんやり落ち着いた空間。
空は、やはりどこまでも高くて青かった。
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