~東山魁夷せとうち美術館~春の特別展へ
今に知る文豪と画家響きあう美への誘い往復書簡
朝から少し頭重かったが、約束していた友人と「東山魁夷せとうち美術館」へ出かけた。
気分転換にとドライブした。
今日は夏日、日差しは暑い、けれど海に面したこの場所は、風が涼しくて心地よかった。
4月19日から6月10日まで「春の特別展・川端康成と東山魁夷 響きあう美の世界」が開催されていた。かねてから観たいと思っていた。
1995年魁夷は、新潮社の表紙絵製作をきっかけに、川端と遇う。
文豪と画家は9歳の年齢差を超えて美の探究を接点に深く、心が通じたのです。
川端の助言により、魁夷は連作「京洛四季」を描き、川端は、自らの小説の挿絵や装丁を魁夷に依頼、相互交流は創作活動にもお互いに良き影響を与えたようです。
2005年、100通余りの往復書簡が発見されました。17年間に渡って交わされた手紙の数々は、細やかな心遣い、心温まるものでした。
特に川端の毛筆で書かれた手紙は、なんとも味のある達筆なのです。こんなのもらったら一生の宝物になるでしょうね。
川端所蔵の浦上玉堂「凍雲蝕雪図」、川端の文化勲章受章時に魁夷が贈った「冬の花」
受賞決定の夜に川端の書に魁夷が絵を添えて仕立てた屏風「秋の野に」
等は必見です。関連する魁夷の作品、川端の愛蔵品も見ることができます。
春の終わりに、二人の偉大な芸術家の心に少しでも触れた数時間でした。
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