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この映画は(公式HP)、さわやかで静かな感動がある。見終わって心が優しくなれた。素直にいい映画だと思った。
「僕の記憶は80分しかもたない」それがどういうことなのか、明日になれば消えて行く今日の記憶、今、この一瞬が大切な大切な思い出せない記憶、それは、博士の心の奥に大事にしまわれる。あるがままを受け入れ、今を大切に生きていく幸せを知る。一人の家政婦さんとその10歳の息子との、かかわりの中で。
こよなく愛した「数式と子供」そしてかかわった人たち。この美しい風景の中で、心は清明になる。山と川そして美しい桜、どこなのか、それは千曲川のやさしい流れがある長野県。見る者の心は自然に溶かされる。
博士が愛し「ルート」と名ずけたその子は、やがて数学の先生となり数学の授業を行いながら過去の「博士との過ごした時間」を語る。いいなあ、こんな教わり方をしたら「数」が大好きになるだろうし、「数」がこんなに美しいなんて感動したことのなかったこと、残念に思う。
博士は言う「友愛数」
「見てご覧、この素晴らしい一続きの数字の連なりを。284の約数の和は220。220の約数の和は284。友愛数だ。神の計らいを受けた、絆で結ばれた数字なんだ。美しいと思わないかい?
君の誕生日と、僕の手首に刻まれた文字が、これほど見事なチェーンでつながり合っているなんて」・・・・・
原作者・小川洋子さんのいう素数のようにりりしく、零のように温かく・・・
さあ、原作読むぞ!
オモシロニュースです。あはは・・・と笑ってください♪
朝日新聞・2004年5月24日付・夕刊
アユ、君を離さない
アユに“恋する”?カエル発見ー。
新潟県糸川市の山本一雄さんが、アユに抱きついたまま丸一日離れなかったカジカガエルの姿をカメラに収めたー(右の写真)
このカエルがいたのは同県青梅町須沢の糸魚川内水面漁業協同組合姫川事務所の飼育地。
山本さんは20日朝、アユに抱きついたままのカエルを見つけた。
翌朝、池を再び覗き込むと、カエルが同じ状況だったため、撮影したという。
カエルの恋はまもなく終わった。山本さんが写真撮影後、漁協に立ち寄った組合員が弱ったアユをみかねて、カエルを強制的に引き離したという。
専門家によると「繁殖期を迎えると、雄が雌の背にのる交接が始まる。雌と間違えて抱きついたのでは」という。
強制的に引き離されたつかの間の恋?カエルさんちょっとかわいそうでしたね。
暗いニュースの多い昨今、ちょっとハッピーになるお話しましょうか。新聞が伝えたほんとのお話しです。どんな小さな出来事でも誰かに伝えたくなる。人間ていいなと思える出来事を。
福井新聞・2004年11月21日付朝刊
「島民盗むはずない」唯一の警察信念捜査 「財布盗・犯人はカラス」日本最南端有人島
日本最南端の波照間島で、自転車のかごから観光客の財布が無くなる事件が発生したが、機転を利かせた警察官の「おとり捜査」で、カラスがくわえて飛び去っていたことが20日、分かった。
沖縄県警八重山署によると発生は今月10日午前10時半ごろ、観光で訪れていた同県北谷町の女性(30)が「日本最南端の碑」の近くに自転車を止め、周囲を散策している間に、かごにいれておいた財布がなくなった。
通報を受けた島でただ一人の警察官、伊藤竜之巡査部長(28)は、観光客の菓子や弁当をめがけて空から襲うことのあったカラスに狙いを絞った。
伊藤巡査部長は、車で5分ほどの集落からメロンパンを買って現場に戻り、碑の上においた。見張っていると、一羽のカラスがパンをくわえて飛び去り、近くの木の上に止まって食べ始めた。
木の下には女性の財布がファスナーを開けられた状態で落ちており、免許証や紙幣が散乱。1000円札が二つに破られていたが、なくなっているものはなかったという。
伊藤巡査長は「島の人が盗みをするはずはないので、とっさにカラスの仕業と思った」と話している。(全文)
誰かを「信じる」って素敵ですね。
「センス・オブ・ワンダー」それはレイチェル・カーソンが私たちに残してくれた最後のメッセージなのだ。
「沈黙の春」は環境汚染と破壊を世に先駆けて告発した本、35年経つ今でも版を重ねているベストセラーである。「沈黙の春」執筆中にガンに侵された彼女が残された時間の少ないことを悟り、1956年に「あなたの子供に驚異の目をみはらせよう」と題して雑誌に掲載されたものに、手を加え単行本として出版しようとした。が1964年56歳で亡くなる。友人達は彼女の意志を受け継ぎ、翌年「センス・オブ・ワンダー」一冊の本が出版された。
こんな記述がある
ー もしも私が、すべての子供の成長を見守る善良な妖精に話しかける力を持っているとしたら、世界中の子供に、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になると、やってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることになどに対する、変わらぬ解毒剤になるのです ー
子供たちへの大切な贈り物なのです。
書店でタイトルにひかれて買ってしまった一冊「世界でたったひとりの子」
アレックス・シアラー 著 金原瑞人 訳
近未来に起こるかもしれない世界、老化を防ぐ薬、成長を止めることのできる手術そんなことが可能になった時代、平均寿命は150歳、長寿だと200歳を超える人もいる。そしてその反面環境ホルモンのせい?で子供がほとんど生まれなくなる。街には老人がいなくなり若い姿のままの大人ばかり・・・・子供が生まれれば、誘拐の危機に・・・読み進めていくうちに背筋の寒くなる思いがした。
主人公タリンは、子供を貸し出してお金を稼いでいる男に育てられ、貴重な商品として毎日いろんな夫婦にレンタルされる毎日、自分が誰なのか?親は?かすかな記憶「はるか遠くに緑の土地がある・いつの日か、あの場所へ行こう」歌なのか、夢なのかそれすら分からない、女の人のかすかな匂いの記憶と・・・
赤ちゃんの時に誘拐されたタリンの運命は・・・
ぞっとする未来社会、タリンの想いが切ない、若さとは、人が老いるということ、限られた時間を生きるということ、考えさせられた一冊。
人は皆たったひとりの生を生きかけがえのない時をつなげる みい
「水、土、それをおおう植物の緑のマント こうしたものがなければ、地上から動物の姿は消えてしまうだろう。現代に生きる私たちはほとんど考えてもみないが、草木がなければ人間は死滅してしまうのだ。」「二十世紀というわずかの間に、人間という一族が、おそるべき力を手に入れて、自然を変えようとしている・・・質の違う暴力で自然が破壊されていく」レイチェル・カーソン「沈黙の春」
ストレスの中に生きている私たち、疲れた時人は緑を求める、原始の緑、手付かずの自然には、精神に働きかける何かがある。「森林浴」という言葉があるように確かに緑には「再生」という力がある気がする。
自然を壊すのも人間、守るのも人間なのだ。
ふくろうの年賀絵は福朗さんからいただきました。
こんぴらさんへ初詣、785段の石段を上って本宮にやっとたどり着く。そこから更に583段上ると、奥社に到達。合計1368段、すごく厳しい道程、だからこそ達成感がある。が、くたくただ。
寒波も去り、2006年の幕開けは、気持ちのいい冬日和となった。幸せな年でありますようにと、祈る。
幸福の黄色いお守りを買った。
黄色はあふれんばかりの恵みと愛をもたらしてくれる色。
稲や麦の稔りの色、豊穣の色。
エネルギーにあふれた力強さで満足を約束してくれる色です。
健康と幸せを祈る。鬱金色(うこんいろ)の肌守り。
と記されていた。
元旦に善男善女は、幸せを祈ったのです。
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